岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

ユニセフは被災地で子どもへの支援を全力で続けています

 東日本大震災緊急募金は現在15億5,082万8,611円(国内・国外の合計)

 日本ユニセフ協会からのメルマガ(「2011年4月20日号」) より抜粋して紹介します。
 いつもユニセフを通じてあたたかいご支援をいただき、ありがとうございます。
 東日本大震災発生から1ヶ月以上が経過しました。日本ユニセフ協会は震災直後から現地に入り、ユニセフの専門家や被災地の自治体、また、いつもご支援をいただいているパートナー団体と連携し子どもたちへの支援活動を全力で続けています。

お母さんと赤ちゃんへの支援

 日本ユニセフ協会は、震災直後の緊急性が最も高い時期から、パートナー団体・企業の協力を得ながら、飲料水や子ども用の下着、靴、それに紙おむつやお尻拭きなどを避難所を中心に配布してきました。「保健医療の分野」では、震災弱者であるお母さんと赤ちゃんへの栄養指導や、母乳育児を応援する支援を展開しています。

【乳児栄養の電話相談】無料ホットライン:0120―888-10(やっぱりははとこ)

 母乳育児団体連絡協議会や災害時の母と子の育児支援共同特別委員会などの協力のもと、母乳育児を含む乳児栄養の電話相談を行っています。また、被災地でのお母さんと赤ちゃんに優しい環境づくりに役立ててもらうためのポスターとパンフレットも作成。

みんなで子育てポスターとパンフレット
みんなで子育てポスターとパンフレット
ユニセフのHPのみんなで子育てパンフレットはこちら(PDF:1.10MB)

【岩手で乳児健診再開】 ☆ユニセフHPの「岩手で乳児健診再開」のニュースはこちら

 岩手県陸前高田市で被災後はじめてとなる乳児健診が4月19日、日本ユニセフ協会の支援により実施されました。朝からの冷たい雨にもかかわらず、検診会場となった公民館には予定時刻より早くお母さんと赤ちゃんたちが集まりはじめました。乳児健診の対象となるのは生後4ヶ月と10ヶ月の赤ちゃんで、身長、体重、頭位、胸囲を測るほか反射や股関節に脱臼がないかなど、赤ちゃんの成長を調べて、お母さんに育児アドバイスしました。 今回の乳児健診の実施に向けて、日本ユニセフ協会は陸前高田市民生部健康推進課と調整を進め、身長計、体重計、診察台、メジャーといった検診道具一式の調達を支援しました。岩手県を拠点に支援活動を続ける日本ユニセフ協会の安田直史医師は、「お母さんや赤ちゃんが安心して戻ってこられるような環境を整えたい。そのために母子保健サービスは不可欠。今日の検診はその第一歩です」と語りました。

   
陸前高田市の乳児健診の様子 © 日本ユニセフ協会

遊びを通した心のケア

 子どもたちの心のケアのためには、10ヵ所以上の避難所で「子どもに優しい空間」を実施してきました。コペンハーゲンのユニセフ物資供給センターから取り寄せた「箱の中の幼稚園」や「レクリエーション・キット」といったツールを使いながら、子どもたちが「ふつうの日常生活」を取り戻すお手伝いを続けています。

 プレイセラピーの専門家団体と協力して、「子どもに優しい空間」の運営にかかわるボランティアさんや、幼稚園・保育園の先生やご両親への研修も続けています。

子どもたちに欠かせない学校

 日本ユニセフ協会は子どもたちが、従来に少しでも近い環境に一日でも早く戻れるように、「バック・トゥ・スクール(学校へ戻ろう)」を展開。新学期に間に合うように、学校カバンや文房具、そのほか学校再開に必要な物資の提供と同時に、被災地の教育委員会との調整を進めてきました。
 4月12日、被災地の学校としては初めて、宮城県女川町の第二小学校で、入学式と始業式が行われました。在校生約135名を代表して6年生の渡邊杏奈さんが、新学期の決意として「6年生でがんばりたいこと」を述べました。「1つ目は、いつも笑顔でいることです。その理由は、笑顔でいることで学校だけでなく地域も元気になればいいと思ったからです。2つ目は、友達を大切にすることです。避難所で支えあって生活して、不安な気持ちが和らぎました。3つ目は、6年生としての責任を持つことです。責任を持って行動し、二小を盛り上げていきたいと思います。『負げねちゃ女川二小』を合言葉に、二小っ子の底力を発揮する大きな一歩を踏みだします。」

日本で、そして世界で広がる支援の輪-東日本大震災緊急募金額:約15億円超

 東日本大震災緊急募金額は、4月18日午前9時現在までに、国内で10億7,004万2,487円、海外のユニセフ協会から4億8,078万6,124円、あわせて15億5,082万8,611円に達しています。
 東日本大震災緊急募金につきましては、その全額を日本国内の支援活動へ充てさせていただいています。
 どうぞこれからも、あたたかたなご理解とご協力をお願い申し上げます。

▼東日本大震災に関しての情報はユニセフ協会のホームページをご覧ください。

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