岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

「第11回いわてユニセフのつどい」報告(2012年8月23日)

「第11回いわてユニセフのつどい」を開催しました~子どもたちのしあわせな未来のために~

 昨年は東日本大震災の影響で中止のため、岩手県ユニセフ協会(岩手郡滝沢村)に名称を変更してからは初めての開催となる第11回いわてユニセフのつどい実行委員会主催の「いわてユニセフのつどい」を、8月5日、アイーナ(盛岡市内)において、ユニセフの支援者と賛助会員など70名の参加で開催しました。

 このつどいでは、世界の子どもたちの現状とユニセフ東日本大震災支援について、(公財)日本ユニセフ協会東日本大震災緊急支援本部東北代表 学校事業部の水野 眞里子副部長に報告をいただきました。続いて「さいごのトマト あの日の広島をわたしのことばで・・・」というご自分の体験記を兵庫県ユニセフ協会の竹本 成德会長に講演いただきました。

 参加者からは、「改めて世界の子どもたちの置かれている現状を知り胸が打たれました」“子どもにやさしいまちをつくろう”ということばに改めて震災復興支援の取り組みの視点を考えさせられた」「竹本さんの報告で原爆による被ばくと今回の福島原発の事故が一連のものだと理解できました」などの感想が寄せられました。(詳細は後掲の感想をご覧ください。)

報告する水野副部長
▲報告する水野副部長

講演する竹本兵庫県ユニセフ協会会長
▲講演する竹本兵庫県ユニセフ協会会長

<ユニセフのつどいの概要>
テ  ー  マ:
「世界はともだち子どもたちのしあわせな未来のために」
日      時:
2012年8月5日(日) 10時~13時
会      場:
アイーナ 8F 803号室
報      告:
「世界の子どもたちの現状とユニセフ東日本大震災支援」(要旨)
 
日本ユニセフ協会東日本大震災被災地支援本部東北代表 水野 眞里子副部長
 
世界では、4秒に一人、年間760万人の幼い子どもが5歳の誕生日を迎える前に命を落としていること、未曾有の東日本大震災は復興二年目を迎え、ユニセフは日本の子どもたちの心のケア、子どもの心理社会的ケア(心のケア)、子どもの保護など他団体と一緒に取り組んでいる。
講      演:
「さいごのトマト」~あの日の広島をわたしのことばで~(要旨)
 
兵庫県ユニセフ協会 竹本 成德 会長
 
原爆の投下されたのは、中学2年の時、広島市の爆心地から1kmの植え込みに入って奇跡的に助かりました。被ばくで姉が亡くなる時、裏の畑からとったトマトを搾って飲ませ「海軍にはいり飛行機乗りになってねえちゃんの仇をとってやる」と思いました。しかし、戦後ユニセフが勝った国の子どもも、負けた国の子どもも同じように支援するのを見て、考えが変わりました。で、広島の貴重な史料のDVDを見て、改めて人類はふたたび繰り返してはいけないという思いを強くしました。
 
※竹本 成德著:「さいごのトマト」 発売元:コープ出版(株) 定価1000円
 
購入ご希望の方は 岩手県ユニセフ協会へご連絡ください

さいごのトマト

参加者からのアンケート(抜粋)

  • あまり厳しい現実を見ないふりしてきたなと感じました。
  • ユニセフは知っていたが、具体的な内容までははっきり理解できておらず映像・グラフを見ながら発展途上国の現状を知ることができました。
  • ひとりひとりの人間の命・尊厳、今も世界では争いがあり、多くの市民、子どもたちが命を失っている。悲しすぎる。許せない。
  • あらためてユニセフの取り組みを確認できてよかつた。また世界の子どもたちの悲惨さを知り本当に大変なことと思った。
  • 「子どもにやさしいまちをつくろう」ということばに改めて震災復興支援の取り組みの視点を考えさせられた。
  • 世界中に広がり、深刻化する核兵器、劣化ウラン弾,原発事故による被爆者、放射線被害者に対して、ユニセフももう一歩踏み込んだ支援と対策がどうしても必要と思います。
  • ユニセフのつどいで、初めて胸につきささる感嘆を受けた。問題は、人口爆発と気候変動、戦争と核・原発問題を如何にして同時並行的に克服していくかである。
  • 復興の2番底という3年以降の震災支援が心配です。
  • 世代間の協同参画の必要性を痛感した。
  • 竹本さんの被爆体験、身につまられるものがあつた。最後に原発は人類と共存できないという点が大切だ。
  • 絶対に戦争をしてはいけない、どんなことがあっても!!
  • 経験した方しか分からない体験談を聞くことができて本当に良かった。忘れないためにも、若い世代に、子どもたちにも伝えていきたいという気持ちになりました。
  • 昨年広島に行って見てきたので、冷めやらぬ内で講演をお聞きし、胸にせまるものがあった。本当にありがとうございました。
  • 広島を訪れて原爆ドームを観たときの感慨を思い出しました。決して再び戦争を許すまじと思いを強く強くしました。人間の生き方を問われる今日でした。
<問い合わせ先>

岩手県ユニセフ協会 事務局 電話:019-687-4460

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