岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

「第12回いわてユニセフのつどい」報告!(2013年11月11日)

「第12回いわてユニセフのつどい」を開催しました ~子どもにやさしい復興をめざして~

 日本ユニセフ協会協定地域組織の岩手県ユニセフ協会と2013いわてユニセフのつどい実行委員会の主催する「第12回いわてユニセフのつどい」は、2013年9月28日、プラザおでってホール(盛岡市内)において、「3・11 私たちは忘れない・・・東日本大震災大震災から2年半、あの時保育園は、学校は、・・」をテーマに、子どもにやさしい復興をめざして、約110名の参加をえて開催しました。今年のつどい2つのミニトークとドキュメンタリー映画『大津波のあとに』の上映を行いました。

●ミニトーク1:「大槌保育園の子どもたちを見守りつづけて」 八木澤弓美子園長

震災後ユニセフの支援で5月に仮園舎建設したほか、いろいろの支援を受けながら子どもたちの安心できる場所を取り戻そうとがんばってこられた八木澤園長は、「今年5月に元の園舎に戻り保育を続けています。ユニセフへの恩返しは、自分たちが前を向いて自立していくことだと思います」とお話されました。

●ミニトーク2:「遊びをとおした子どもの心のケア」
本田涼子 東日本大震災緊急支援本部心理社会的ケアアドバイザー(臨床心理士)

「つらい体験をした子どもの脳は、遊びの治癒的効果と信頼できるおとなに適切に寄り添ってもらうことで、体験や気持ちを表現してもいいという気持ちになっていきます」とトーク。

八木澤弓美子園長
▲八木澤弓美子園長

本田涼子さん
▲本田涼子さん

●東日本大震災の二週間後の仙台・松島・石巻を撮影したドキュメンタリー映画
『大津波のあとに』 監督・撮影・編集:森元修一

あの時の石巻市立大川小学校は全校児童の7割が犠牲となった。「つらすぎる」と来場者の声・・・も寄せられました。

●参加者の感想の紹介(抜粋) ※会場発言もたくさんありました。

  • ユニセフ活動の力はとても強い味方になったのですね。仮園舎ができて子どもたちが喜んでくれた事とか、今年本園舎に戻れて本当に良かったですね。つらい体験をした子どもたちや保母さんたちのご苦労は並大抵ではなかったと思います。これからも私たちは被災地を忘れずに支援しなければと思いました。
  • 過酷な現実を受けとめつつ、子どもたちと真正面から向き合い、守り、寄り添っている様子を伺って感銘を受けました。
  • 2才と5才の孫たちのことと重ね合わせて聴いておりました。「命を育む」をされていることに感謝いたします。大槌には、自宅も2台の車も失った友人がいます。彼は今「夢を持っている」と言っています。この年で夢を持てるのは震災のおかげと言っています。仮設住宅に住む彼を思い出しました。
  • 現地に行けない私たちにとって、園長先生のお話はご苦労がしのばれて涙がこぼれました。心のケアがすごく大事なことなのですね。
  • 子どもはこわい体験をした時、大人のように言葉で表現がうまくできなくて遊びを通していやされていくことがわかりました。そしてまわりの大人が寄り添って、子どもの気持ちをくみ取ることが大切だと知り、とても参考になりました。
  • 震災後、ユニセフの支援を身近に感じます。子どもの権利を守る、命を守る、健康を守る活動は子どもの暴力防止活動をしているCAPに通じるものがあります。
  • ユニセフの活動は、世界の困っている子どもたちにたくさんの支援をしている団体だと知っていましたが、岩手の被災地にも暖かい支援活動をしていることがとてもうれしかった。
  • 風化は一番怖いです。やれることはやっていきたいと思いました。

<問い合わせ先>

岩手県ユニセフ協会 事務局 電話:019-687-4460

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