岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

UNICEF:レバノンの子どもの保健・医療危機(2022年4月22日)

UNICEF:レバノンの子どもの保健・医療危機
~定期予防接種が31%低下~

 ユニセフ(国連児童基金)は、4月24日からの世界予防接種週間に合わせて報告書「悪化する子どもたちの健康危機」を発表し、物価の高騰やインフレの進行などの世界経済状況が波及し、レバノンの危機的な状況が悪化しつつあり、子どもの健康にも重大な影響を及ぼしていると指摘しています。


報告書「悪化する子どもたちの健康危機」表紙

予防接種を受ける子ども © UNICEF/UN0626912/Choufan
●低下する子どもの予防接種率

 ワクチン接種率の深刻な低下により、子どもが、はしか、ジフテリア、肺炎といった死に至る可能性のある病気にかかりやすくなっていると指摘しています。子どもへの定期予防接種率は、その低い水準がすでに懸念されていましたが、そこから更に31%も低下し、病気の影響を受けやすい、無防備な子どもが増加し続けているのです。

●栄養状態にも懸念の声

 ユニセフ・レバノン事務所代表代理のエティ・ヒギンズは、「レバノンの人口の80%が貧困状態にある中、多くの家庭は子どもを保健・医療施設に連れて行く交通費すら捻出できていません。また、子どもが生き抜き、成長するために必要な食事や栄養を提供できていません。この複合的な危機は収まる気配がなく、子どもの健康を優先して対応するために、協調的な行動が必要です。レバノンの子どもたちの健康を損ない、栄養不足に陥らせるわけにはいかないのです。ユニセフは、予防可能な病気のワクチンをすべての子どもに接種し、子どもと女性の栄養状態を改善する取り組みを拡大するよう、同国政府とすべての関係者に対し、呼びかけを強化しています」と、述べています。

(※情報の出典:(公財)日本ユニセフ協会ホームページ)

<お問合せ先>

(公財)日本ユニセフ協会 0120-88-1052(平日10時~17時)

▲このページのトップへ