岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

岩手県立大学社会福祉学部で「ユニセフ“子どもの権利”出前講座」(2010年12月2日)

岩手県立大学社会福祉学部で「ユニセフ出前講座」~ユニセフと“子どもの権利”を学ぶ~

 岩手県立大学社会福祉学部(所在地:岩手郡滝沢村、中村 慶久学長)の社会福祉学部1年生17名の「国際社会福祉論I」の授業が2010年11月15日行われ、「ユニセフと子どもの権利について」を日本ユニセフ協会岩手県支部の藤原事務局長たちが講演しました。参加したのは、ボランティアスタッフの反町久美さんと鈴木通子さんの3名です。

 県支部から「子どものためのパートナーシップ~日本とユニセフの協力60年」を報告しました。また、「子どもの権利条約」では[あき子さんの家]の寸劇を実演してもらい、何気ない家庭の会話の中から問題点を考えてもらいました。さらに、学生たちは、グループに分かれ、「子どもの権利条約」の条文から「最も大事にしたい条文」を出し合い、最後にそれぞれのグループから発表してもらいました。4つの権利(「生きる権利・育つ権利・守られる権利・参加する権利」)で、学生たちが多く選んだのは「守られる権利」でした。

 学生たちは熱心に取り組み、遅くまで(16時20分~17時50分)一生懸命にワークしてくれました。また、参加者たちからは「とても楽しい授業だった」との感想が寄せられました。

寸劇・・・感情こめて演じる学生たち
▲寸劇・・・感情こめて演じる学生たち

「子どもの権利条約」のカードを選び出す
▲「子どもの権利条約」のカードを選び出す

発表の様子
▲発表の様子

<レスポンスカードから抜粋>
  • 子どもの権利条約は高校時代の世界史や政治経済の授業で習いましたが、具体的な権利内容というものは初めて知りました。そのため、こんなにも具体的に権利の詳細が記載されているとは思っていませんでした。将来の世界を担う子供たちが、虐げられることなく、希望を持ち生きていけるような環境を、世界が一丸となって作れるよう取り組めればいいなと今回の授業を通して改めて感じました。(福祉臨床学科)
  • ユニセフ岩手支部の方々による、子どもの権利条約に関する講話と体験学習という貴重な経験ができ、児童関係に興味がある私には大変充実した時間でした。また、児童ポルノ禁止法の為の署名活動に協力することができたので良かったです。(福祉臨床学科)
  • 今回の講義でユニセフについての知識や関心がより深まりました。ユニセフについては小学校の募金などで、存在は随分前から知っていましたが、日本との関わりなど詳しいことは知りませんでした。ビデオの中で、日本が戦後に65億円もの支援を受けていたこと、「ユニセフに感謝しよう」などというポスターが貼ってあったように、人々がその支援をありがたく受け入れ、本当に必要とされていたのだということを理解し、戦後の日本の回復はユニセフのおかげでもあるのかなと思いました。また、現在日本は援助をしてもらう側から拠出国に変わり、日本国内の子どもたちへの援助は出来ないようになったことも初めて知りました(喜ばしいこと)。
    『あきこさんの家』では、劇を通して身近にあるこどもの権利を考えること、そして普段はやらない劇形式の発表も体験でき、とても楽しかったです。子どもの権利は、他のものと比べて侵害されやすく、国や制度、親、周りの大人などがしっかり守ってあげなければいけないと思いました。実際に子どもの権利条約を見て、最低限の必要なことだけれど、世界ではなかなか守られていないこともある気がしました。子どもたちが自由に安全に生活できるようになるためには、国々が協力して、この条約を守ることが大切だと思いました。(社会福祉学部)
  • まさか講義中に寸劇をやるとは思ってもいなかったけど、案外楽しくできた。こんなに日常的で短い間に子どもの権利を犯してしまう可能性があるということに驚いた。権利条約の全40条も声に出して読むことで内容などが少しは理解できたように思う。最後にやった(1)~(4)の権利 ()に分ける作業の本当の答えが気になった。(福祉経営学科)
    ※(1)~(4)の権利に正解はなく、どれも大切な権利です。
<問い合わせ先>

日本ユニセフ協会岩手県支部 事務局 電話:019-687-4460

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