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「ユニセフ:ユニセフ等 気候変動に対する行動要請」を発表(2023年11月24日)

「ユニセフ:ユニセフ等 気候変動に対する行動要請」を発表
~妊産婦・新生児・子どもに極度の健康リスク COP28前に、対応計画への盛り込みを呼びかけ~

© UNICEF/UN0805282/Chikondi

 ドバイで開催される国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)で行われる交渉に先立ち、ユニセフ(国連児童基金)等国連諸機関は、気候変動に対する行動要請を発表。妊婦、赤ちゃん、そして子どもたちは、複数の大きな気候災害による極度の健康リスクに直面しており、緊急の対応が必要である、と警鐘を鳴らしました。

●妊産婦・新生児などに極度の健康リスク

 『気候変動の影響から妊産婦・新生児・子どもの健康を守る』と題された本要請によると、気候変動が妊産婦と子どもの健康に及ぼす影響は、これまで軽視され、過小報告され、過小評価されてきました。同要請は、政府による気候変動への対応計画で母子の健康について言及している国がほとんどないことを取り上げ、これを「顕著な見落としであり、気候変動に関する議論において女性、新生児、そして子どものニーズへの配慮が不十分であることを象徴している」と指摘しています。

●対応計画への盛り込みを呼びかけ

 ユニセフ事務局次長のオマール・アブディは、次のように述べています。「気候変動に対する取り組みは、子どもたちの心と身体が、汚染や致命的な病気、異常気象に対して極めて脆弱であることを無視しがちです。これは、危険と隣り合わせであることを意味します。気候危機は、すべての子どもたちの健康とウェルビーイングに対する基本的権利を危うくしています。COP28を皮切りに、子どもたちの声に耳を傾け、子どもたちを緊急の気候変動対策の中心に据えることは、私たちの共通の責任です。今こそ、気候変動に関するアジェンダに、子どもたちを加える時です」

●行動要請では、こうしたリスクの高まりに対応するための7つの緊急行動を強調

 行動要請では、こうしたリスクの高まりに対応するための7つの緊急行動を強調しています。その中には、温室効果ガス排出量の持続的削減や気候変動資金に関する行動、さらに気候変動や災害関連の政策に妊婦や赤ちゃん、子どもたちのニーズを具体的に盛り込むことなどが含まれます。各機関はまた、気候変動が母子の健康に及ぼす影響をよりよく理解するための、さらなる研究を求めています。

 ユニセフ等はオンラインで行ったイベントにて、本要請を発表しました。COP28会議期間中、代表団は「ヘルスデー」の初開催も予定しており、人々の健康と地球の健康の間の難解なつながりに注目します。

ユニセフの移動式保健診療所で、診察を受ける妊娠中の母親 © UNICEF/UNI419621/Prinsloo

(※写真・情報の出典は、公財:日本ユニセフ協会HPより)

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(公財:日本ユニセフ協会協定地域組織)

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